• [NEW] ANDY MÜLLER’s Tokyo Exhibition Booth 2018.3

    東京都江東区
    2018年3月 竣工
    設計:小坂田雄介
    施工:ビジネス・アート
    撮影:小坂田雄介

    これまでジュエリーとしての真珠を扱ってきたHINATA Tradingが真珠貝の新たな側面をプロデュースするにあたって出展した展示会のためのブースデザイン。
    自然の貝殻の表情をそのままに、職人の手による高精度な加工や高級感のある質感を、空間が背景となりながらもその全体で表現できるよう心がけた。
    一方で、まだほとんど認知されていないブランドのブースにより多くの来場者を引き込むことを意図して、会場のメイン動線となる方角に向けて斜めの軸を用い、その特別な壁のさらにその内側に展示台を設けることでダウンライトによって商品の光沢感を美しく際立たせるよう配慮し、上質な空気感と導入しやすさを共存させた。
  • [NEW] Room 506 (Motomachi)

    兵庫県神戸市
    2018年1月 竣工
    設計:小坂田雄介
    施工:岡本リフォーム
    撮影:小坂田雄介

    神戸市中央区、兵庫県庁などが集まる街中でありながら比較的落ち着いたエリアに位置する1980年築のマンションの一室のリノベーション。
    エレベーターつき階段室型マンションの、しかも角部屋であるため、南/東/北の3方が外部に面しており、採光や換気の環境的には良好であるはずだが、当初は4LDKとして細かく分割されていたため、それによって専有面積ほどの広さを感じられず陰気な印象ですらあった。
    一方で完成後に売却することを目的としたプロジェクトであったため、住むことになる人の顔は設計段階では見えず、あまりに特殊に偏らないプランニングが必要であった。 それに加え、大きな躯体の柱や梁、配管経路、給湯方式などの諸条件を考慮すると、水回りや寝室は設備の入れ替えや表層的な改修に留め、生活の中心となるL/D/Kまわりの在り方を変容させることに注力した。

    まず、当初和室だった南西の室の間仕切り壁を撤去し、3つの開口部をもつLDKとした。これによって、離れた位置にレイアウトされた当初のダイニング・キッチンはキッチンとパントリーに置き換えられた。また、そのキッチンにも自然光が間接的に届くようにセミ・オープンな配置とし、さらに南西の個室の間仕切り壁も撤去しキッズスペースとして扱い、南面する明るい室を繋げることによって、家族や来客とのコミュニケーションが生まれるよう配慮した。
    これらの室には大断面の柱や梁が現れているが、そのフレーミングをあえてモルタル仕上によって際立たせることで、広くなった空間にリズムやアクセントを与えることを企図している。
    玄関からLDK至る廊下については、躯体形状やダクトによって天井高さが抑えられ、避けがたく窮屈になることを利用し、無垢の床材とシナ合板の壁と天井で包まれた導入空間として演出した。
  • 牧場の休憩室

    兵庫県神戸市
    2017年11月 竣工
    設計:今津修平+小坂田雄介+北川浩明
    施工:たかとり工務店
    撮影:今津修平+小坂田雄介+北川浩明

    神戸市郊外にある牧場の倉庫内にある従業員の会議スペース及び休憩室の改修である。
    広大な敷地には鉄骨造の牛舎や倉庫などが数多く建っている。それらはいわば「原始の小屋」のごとき潔い構造体そのものでありながらも、長い年月を経て初めて得られるであろう錆による着色や、何かの入り混じった埃をまとっており、他にない独特の深みをもった景観を形成している。
    そのような中に従業員休憩所を設けるにあたり、我々は新たにピカピカの建物を建ててしまうより、醸成されてきた景観と新たなものが渾然一体となるような形にすることで、風景に溶け込むような一部分をつくりたいと考えた。
    例示すると、倉庫の既存外壁の一部を撤去して庇と袖壁を外壁から突出させ、その内側に開口部を設けることで、古い建物と新しい内装が入り混じりながら動線や採光や通風を確保する内外のインターフェイスとすること/既存倉庫外壁の波板の風景を増設したテラスの手摺に転写すること/山のように積まれている餌の藁の姿を倉庫内部側の壁の意匠に引用すること――など、新たに付加されるものが見慣れた風景の中に混ざり、重なり合うことで、新旧の境界線を曖昧にすることを試みた。
    内部は会議スペースや更衣室、シャワールーム、休憩スペースからなり、倉庫の形状に合わせてLGSで形成している。特に大人数の集まる会議スペースは、屋根勾配を活かしたおおらかな空間としているが、茫漠とした空間になることを避けるために開口部の上端でわずかに明度を切り替えることでメリハリをつけている。
  • 元町の保育園

    兵庫県神戸市
    2017年竣工
    設計:小坂田雄介、佐藤伸也(佐藤伸也建築設計事務所)
    施工:ムサシノ建築工房
    撮影:小坂田雄介、佐藤伸也

    神戸のチャイナタウンである南京町や、メリケンパークといった観光地の狭間のエリアに建つ事務所ビルの1階を改装した企業主導型保育園。
    南北に長いフロアの奥まで、南面からの採光や隣地の植栽の緑の景観をとりこめるよう、およそ100㎡程度の限られたスペースを可能な限り分断せず、また壁で囲われた室や廊下を極力設けないような計画とした。
    一方で、時間帯によっては閉じる必要のある乳児室の区画に用いた化粧柱と鴨居のフレーミングをフロア全体に拡張することや、床の仕上げを部分的に切り替えることなどによって、そこで長い時間を過ごす子どもたちにとって単調で拠りどころのない空間とならぬよう配慮した。
  • Summer House in Takeno

    兵庫県豊岡市
    2014年5月 竣工
    設計:小坂田雄介
    施工:中川工務店
    撮影:小坂田雄介

    海岸のすぐ傍の集落に建つ小さな休暇小屋。
    クライアントが幼少の頃から両親に毎夏連れてきてもらっていたかつての夏の家は、簡易な寝床として利用できる程度に改修を重ねた納屋のような建物で、すでに老朽化がかなり進行した状態だった。
    新たに建物を計画するにあたっては"簡易な寝床"というコンセプトはそのままに、各階9坪の極小な建物でありながらもこれを前後にずらして積層することで生じる隙間によって、視線が斜め上に向かうような内部空間とすることで、面積的な窮屈さが軽減されるよう工夫した。
    また、既存の柿の木とアジサイは当初のまま残し、幼い頃から馴れ親しんだこの場所の記憶を継承する鍵としている。
  • Room 805 (Gakugei-dai)

    東京都世田谷区
    2014年2月 竣工
    設計:小坂田雄介
    施工:ハル建設工業
    撮影:小坂田雄介

    築15年ほどのマンションの一室を、若いカメラマンとスタイリストの夫婦のためにリノベーションしたプロジェクト。
    既存の水周りや表装の改修がメインであったが、当初のLDK+和室のみ間仕切り壁を無くし、ダイニングルームにキッチンの台を延長させるように家具を設けることで、キッチン作業スペースの拡張・収納の確保・花や写真を入れたフレームを飾ったりできるような場所を用意しつつ、空間に広がりを与えることを意図した。
  • 中之島GATEプロジェクト 2012

    大阪府大阪市
    2012年竣工
    撮影:小坂田雄介

    中之島周辺で行われる「水都」のイベントともリンクして実施された、水辺のにぎわいを再興させるプロジェクト(社会実験)。
    学生時代に立ち上げたsantoというチームとしてこの「中之島ゲート」の空間デザイン・施工をした。
    敷地は大阪中央卸売市場横の安治川沿いの野田南緑道で、普段は遊歩道として使われているこの場所に仮設のレストランとオープンな憩いの場を設置するにあたって、その背景に見える市場の活気ある風景にインスピレーションを得て、パレットを利用したデザインを施した。
    この社会実験の成功をきっかけに、現在は中之島漁港(フィッシャーマンズマーケット)として対岸の空地を利用して発展しながら継続している。