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  • [NEW] Room 506 (Motomachi)

    兵庫県神戸市
    2018年1月 竣工
    設計:小坂田雄介
    施工:岡本リフォーム
    撮影:小坂田雄介

    神戸市中央区、兵庫県庁などが集まる街中でありながら比較的落ち着いたエリアに位置する1980年築のマンションの一室のリノベーション。
    エレベーターつき階段室型マンションの、しかも角部屋であるため、南/東/北の3方が外部に面しており、採光や換気の環境的には良好であるはずだが、当初は4LDKとして細かく分割されていたため、それによって専有面積ほどの広さを感じられず陰気な印象ですらあった。
    一方で完成後に売却することを目的としたプロジェクトであったため、住むことになる人の顔は設計段階では見えず、あまりに特殊に偏らないプランニングが必要であった。 それに加え、大きな躯体の柱や梁、配管経路、給湯方式などの諸条件を考慮すると、水回りや寝室は設備の入れ替えや表層的な改修に留め、生活の中心となるL/D/Kまわりの在り方を変容させることに注力した。

    まず、当初和室だった南西の室の間仕切り壁を撤去し、3つの開口部をもつLDKとした。これによって、離れた位置にレイアウトされた当初のダイニング・キッチンはキッチンとパントリーに置き換えられた。また、そのキッチンにも自然光が間接的に届くようにセミ・オープンな配置とし、さらに南西の個室の間仕切り壁も撤去しキッズスペースとして扱い、南面する明るい室を繋げることによって、家族や来客とのコミュニケーションが生まれるよう配慮した。
    これらの室には大断面の柱や梁が現れているが、そのフレーミングをあえてモルタル仕上によって際立たせることで、広くなった空間にリズムやアクセントを与えることを企図している。
    玄関からLDK至る廊下については、躯体形状やダクトによって天井高さが抑えられ、避けがたく窮屈になることを利用し、無垢の床材とシナ合板の壁と天井で包まれた導入空間として演出した。