ドッグランのあるカフェ
Cafe with a dog park
飲食店・平屋・木造
兵庫県
2024年竣工
設計:小坂田雄介
施工:加藤兵吉商店
撮影:小坂田雄介
淡路島の北西部、播磨灘を望む農地を転用した広いドッグランを有するカフェ.
敷地の約半分の面積を占めるドッグランは前面道路から1メートル程低い位置にあり、間口約21メートルのシンプルな矩形の平面形のボリュームによってその高低差を媒介している.
道路に対しては1層分の薄く黒いボリュームを左右に分割したような簡素な表情でありながら、エントランスであるその開口部に足を踏み入れると、目の前に芝の緑やその向こう側の空と海を望むおおらかな空間が現れる.
内部は単純な矩形の箱の中に、厨房やバックヤードなどを納めたもう一つの箱を配置し、これによってカフェと将来的にドッグスパとして使う空間を緩やかにゾーニングした.
建築の長手方向の広がりと直交するように並ぶ見付45mmのベイマツの垂木(登り梁)が、屋根を支持するとともに開口部を通してドッグヤードや空への連続性を示唆している.