本山の家

本山の家

住宅 鉄筋コンクリート造一戸建ての住宅のリノベーション
愛知県名古屋市
2021年3月竣工
設計:小坂田雄介
施工:横井建築
撮影:小坂田雄介

築50年を超える鉄筋コンクリート造の住宅の1階にある二間続きの洋室と和室を一室のLDKにリノベーションした。
建物は閑静な住宅街にあって庭の木々や緑に包まれるように建っており、この部屋もそんな庭の一部に面している。

開口部や外部空間の変更が容易でない鉄筋コンクリート造の建物のリノベーションにおいてでも、その周辺のしつらえを調整し外部と内部の関係性を視覚的に強めることで、ただただ内装仕上げを一新すること以上に、空間体験の根本的な変容をもたらすことが可能である。
例えば視線が抜けることによる空間的な拡がりや、静的な内部空間に対して刻々と変化していく空や植物の動きや季節感、室内にもたらされる自然光がそれをアンダーステイトメントながらも確実に、そこで過ごす豊かな時間を創造してくれると考えている。

ここでも季節感のある庭を最大限に利用するため、鉄筋コンクリート造の壁を挟んで並ぶ2つの開口部をひとつの大きな門型のフレームに収めるようなディテールとすることや、内部造作のミニマルな納まりによって、庭の存在感を強調することを試みている。